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二次創作ブログですゆえ苦手な方は御控くださいませ。
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 うああ好きだ。本当好きだ。マジやばいって。
下品極まりない日本語でそう連呼する前田慶次をスルーしながら、元親は何の気はなしに数学の教科書をめくった。サインコサインブイサイン、と遠い昔に勝手に誰かが落書きした文字を消しゴムでこすった。安いプラスチック消しゴムではなかなか消せず、つるつるした表面をゴムが滑って、黒い染みを残した。

「ねえ、そう思わない?」
「何の話だよ」
「だーかーらー、隣のクラスのお市ちゃんだって!」
「あいつ長政の彼女じゃなかったか?」
「だってあんな超可愛い子が長政のとかうわーマジないない、俺が欲しい!」

 はいはい。元親は肩をすくめると、ひとつ欠伸をした。二月の空はよく澄んでいた。だいぶ年季の入った窓から、隙間風が教室に侵入してくる。風の冷たさに身震いし、元親はワイシャツのボタンをきっちりと上まで止めることに決めた。



あとがきっていうかなにこれ

……これは何を書きたかったんだろうか?
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 愛しとります、うちはあんたはんがすき、あらいやだ、そんな堅い顔せんで、ねえ、ねえ。

 甘ったるい声で、白い肢体をくねらせて女は笑う。俺は嫌いだった。香の匂いも引かれた紅も、白粉の塗りたくられた顔も、とってつけたような笑顔も何もかも。触れるな。俺に触れるな、近寄るな、俺の前から消えろ、ああ、ああ、ああ。だらしなく肌蹴た着物から乳房を半分露わにさせて、女は俺にすり寄る。俺の腕をとって「ねえ、はよして」、と下手な誘惑をする。俺は女が絡ませてきた腕をふりほどいて、立ち上がった。吐き気がした。

 街を走る。走る。走る、夜の街を走る。遊女が道端に筵を敷いて自身をさらけ出し、今晩誰かに買われようと着物を脱ぐ。男たちが下卑た眼で品定めをする。俺はその光景に唾を吐きかけたい。只管に走った。
 目指したのは小さな屋敷である。本当はもう少し大きな屋敷が宛がわれていた筈なのだが、主は自ら望んでその屋敷へと移った。この国がとある武将によって統一されてから、あるいは彼の息子が九州討伐の際に亡くなってから、抜け殻のようになった男が、そこに住んでいた。

 もう秋の夜だというのに、男は薄着で縁側にぼんやりと胡坐をかいていた。空に浮かぶ満月を見つめているように見えたが、俺は知っている。やつは何も見ていない。死人のような瞳でやつが見ているものは、夢か幻か。俺は唇をかんだ。ずかずかと屋敷に入り込んでも、男は何ひとつ文句も言わなかった。ただ僅かに視線をこちらに移したのち、再び空へと視線をずらしてしまった。月の光の青さの中で、いつのまにか細くなっていたやつの輪郭を、俺は隣でじっと見守った。
 ふと、ひとつ、口づけをした。拒まれなかった。一瞬だけ戸惑った表情を見せたやつは、しかし俺を受け入れた。

 俺はただ悲しかった。
自身が受けいられたことの喜びなど微塵も感じなかった。ただ、俺はあまりに冷たい現実に凍えて死んでしまいそうになった。

++++

反省

なにこの話
「おじょうさん こんなところでどうしましたか?」

「あかいふくの おにいさん あなたはどなた?」

「おれは あなたがいちばんよくしっていて そしてまったくしらないひとさ
 はじめまして おれは さんたくろーす」

「さんたくろーす?」

「そう あなたのなきごえが おれをよんだのだ」

「ちおうがなくと?」

「まあ こんばんかぎりなんだけど
 きみがないているなんて ほうっておけないんだよ
 ところで どうしてないているの?」

「ちおうのおとうさまが おしごとからかえってこないの
 きょうはぜったい かえってくるって やくそくしたのに!」

「それはたいへん おとうさまはおしごとかい」

「おとうさま いっつもおいそがしいの
 ちおうがちいさくて まだよわいから
 おとうさまに いっぱいごめいわくを かけてるの」

「じゃあ このおれが
 きみのおせわを してあげよう
 きみのことを ずっとたいせつにしよう そうちかうよ」

「ほんとう?」

「ああ いつまでもずっとだ
 これからは きみのとなりには ずっとおれがいるからね」

「……うん
 どうもありがとう すてきなおにいさん」





「…という夢を見たんだが、やはりここは正夢にするしかあるまい」
「……脈絡もくそもねー夢見てんじゃねえぞ毛利。
 ん?待てよ?
 赤い服のおにーさんてことは、お前がサンタ服着てたってのか?
 はっはっは、滑稽で良いじゃねーか!」
「そうだな。それでは、現実では貴様をトナカイとして我が上に乗ろうではないか」
「は?え?」




という内容のクリスマス短文を書く予定だった
私が毛利の一人称を俺としたがるのはデフォ
ミツチカ
 ヒント:何にも考えずに書きました



「貴方の為に――殺して差し上げました」

 ほら、見えますか、私が殺したのですよ、貴方の憎き憎き宿敵、織田信長は、私が殺したのですよ。狂った笑い声が響く。けたけたけたけた。けたけたけたけた。鬼はもう恐ろしさでぶるぶると震えてただ涙を零していた。望んではいない。人の死など望んではいないのに。

「ねえ、聞いていますか、貴方」

 鮮血に染まった刃をべろりと舐めて、死神は冷たく笑う。命を刈ったその手で今度は人を愛でようと笑う。人を殺してひとを生かそうとして笑う。死神の鎌を振るえば全てが思い通りなのだという。魂を繋げることも。魂を刈ることも。愛しきものを永くさせることも、憎きものを短くさせることも、全ては思いのままなのだと。
 鬼が零す大粒の涙すらも舐めとって、死神は笑う。


 この血も肉体も想いも全て貴方の為にあるのです
 どうぞ受け取ってくださいな どうか 貴方


「元親、お前もし、幼少時代に戻れるとしたら何がしてえんだ」
「…また、なーにを言い出すんだか、お前は」

満月の元、伊達邸の縁側に二人で腰をかけているときだった。
何杯目だか知らぬ酒を呑み干した政宗が、少々呂律のまわらない様子でそう尋ねた。
この若い竜は少し酒に弱い。呑めば呑むほど陽気になり、下らないことをぽんと思いついてはすぐ口にする。
元親も残った酒をあおり、再び杯を満たしてからしばらく考えた。

「そうだな…さあ、よくわからねえが」
「俺はだな、もっと早いうちにお前と出会っておいて、もっとLoveを育んでおきたかった」
「ああそうかい」
「And、奥州と四国で同盟を結んで、魔王討伐軍団を結成しようと思っていた」
「ふーん」

べらべらと楽しそうに語る一国の主を見て、元親は少々この奥州の行く末を心配した。
やたら饒舌な政宗は、その後もしばらく喋り続けていたが、やがてぱたりと喋るのを止めて、ひたすらに酒を口にしていた元親のことをじっと見つめた。
薄い茶色の瞳にじっと捉えられ、元親は一瞬動きを止めた。
しかし再びせっせと杯を動かしながら、「なんだ」と言った。

「Oh、Sorry、俺の夢ばっかり語っちまって。その、なんだ、俺はだな、お前の話を聞こうと思ったんだ」
「あー…」

声が少しばかり大きくなり、顔もほんのり赤くなりはじめ、それでもなお酒を足そうとした政宗をやんわりと制止しながら、元親は暫し悩んだ。

「俺の夢か」
「Yes」
「さあ…ああ、そうだな」

政宗が酒瓶を取り返そうとするのをかわしながら、元親は笑って言った。

「俺もお前ともっと早く出会えたらよかったと思う」
「ほーそりゃまた…Eh?」
「愛を育むとか、そういうんじゃあねえけどよ、でも何だか、もっとお前と早くに出会いたかった」
「――元親、」

思わぬ返答だったのだろうか。
目を見開いて此方を見た政宗の頭を、元親は撫でた。
奥州の竜と恐れられる男は、小さな子供のように目を閉じて、しばらくされるがままにしていた。
やがて、ゆっくりと元親の腕を自分の頭から外すと、そのまましっかりと胸に抱いた。
温かい、ひとの感触。

「こうしていられる時間が、もっと欲しかった」

元親は小さく笑った。政宗も隣で頷いた。
愛しいひとの肩に、自分の頭を乗せて、政宗は目を閉じた。

「Hey、元親」
「うん」
「お前がいて、心から良かったと思ってる」

政宗の言葉を、元親は目を閉じて聞いていた。
柔らかく低い声が、心の臓に染み入る。何よりも深く、己の心に在る。
その温かさは、真に心地が良かった。

「俺も同じだ」

そう答えると、「Ha」と大層照れくさそうな声がして、元親は笑った。



後書き
たまには良いかなと思って。反省はしていない。
あとなんかこの後に政宗か元親が戦場で亡くなってしまうとかそういうこと考えてたんですがね、
何かそうすると雰囲気ぶち壊しプギャーになってしまいかねなかったので、
取り合えずこういうところで終わり。

あとそれから海/馬可愛いよ海/馬
フ/ァ/ラ/セ/トとか闇/海とか大好きだよマジ可愛い

プロフィール
HN:
空豆 青子
性別:
女性
職業:
学生
自己紹介:
バサラメインで雑食。
NLもBLも大好物です。最近勉強しなくちゃで半泣きです。

http://www35.atwiki.jp/kolia/
全力で支持
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