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二次創作ブログですゆえ苦手な方は御控くださいませ。
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あッこれ本当小説とかそういうレベルじゃないです。
あらすじ立てずに書きたいもの書いたらこういう風になりました。
忘れてください。




近頃急に冷え込んできやがった。火鉢出しといてくれ。
政宗はくしゃみ一つしながら、小十郎にそう頼んだ。

いつかの一揆衆の娘の村では、初雪が見られたらしい。
村は今慌てて冬を越す準備に入っていると、幼い字で文が届いた。
随分前に伊達の領地にしてから、かの少女とはしばしば手紙のやり取りをしていた。
最初は、散った墨なのか文字なのか、てんで区別のつかない字体だったが、
最近になって急に上達したようで、時折漢字すらも交じるようになった。
その進歩の過程を見て嬉しくなるのは、親が子を思うような気持ちなんだろうか。

それに引き換え。
政宗は、今年の春以来連絡の取れなくなった、恋人からの昔の文を取り出した。
同盟を結ぶことを承諾してくれたときの、手紙。
あまりに古いもので、既に和紙が黄ばみ始めている。
荒々しい毛筆。
華奢、優雅、そういったものとはてんで縁の無い、豪快な筆裁き。
紙の上で飛んで跳ねるような文字は、書いた本人の性格を良く現している。
どんな困難が訪れようと、決して折れることの無い、屈強な魂を持った、男。

「あいつ、今頃どのあたりを渡っているんだろうか」

大海原を渡り、遥か別の大陸を目指して、恋人はこの日の本をさった。
己の国を政宗に預け、男は世界を見聞しにいってしまった。
愛しい、あの快活な笑顔を、そういえばもう一年近く見ていない。

彼の所在地すら知らないのに、どうやって文を送れば良いのか。
会いたくて仕方ない、この滾る気持ちをどうやって伝えたら良いのか。
愛している、あんたが好きだ、伝えたくとも思いを届ける方法は浮かばず。
随分昔の恋人からの文を見つめて、政宗は小さな溜息をついた。

早く帰って来い、畜生。
もう、日の本には冬がやってくるというのに。
お前の温もり無しで、俺はどうやってこの冬を乗り切れば良いんだ?

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また思いついたことをメモ。
あたしはもう少しプロットを練って真面目に文を書くべき。





こんな辺鄙なところに生まれてこなけりゃあ、今頃天下を取っているのは俺かもわからなかった。
そう大口を叩けたのは、つい数日前までのことだった。
尾張からさっさと上京して、京に居座っていた織田信長は、討たれた。
それも、俺と大差ない、田舎の大名によって。
その知らせを聞いて、俺は思わず手にしていた湯飲みを取り落としたほどだった。
しかもその大名、まだ年端も行かない若造だという。

名前は伊達政宗とか、いった。

伊達政宗といえば、早くに奥州を統一した、独眼竜と謳われる男だったような。
そういえば、ほんの数ヶ月前に、その男は確か甲斐の真田も討ったという話もあった。
俺がのらくら四国を統一して、毛利を相手に瀬戸内海の覇権を争っているうちに、
その男は高き志を胸に、はるばる奥州から京へと出向いたのだ。
そして、俺が夢にまで見ていた、打倒織田信長。
それを大層呆気なくこなしてみせた、奥州の竜に、俺は嫉妬していたのかも知れない。

「いい加減にしろよ、くそったれが!」

いきなり彼は、手入れをしていた長槍八流を床に叩きつけて、そう怒鳴った。
がちゃん!と鋭い音がして、鎖が跳ねる。
ぺらぺらと夢物語を語っていた伊達は、はっと口を噤んだ。
何が悪かったのか。
普段なら、そんな伊達の他愛ない話にも割りと喜んで付き合う彼なのに。

「Ah...Ah、ええと、元親?」
「いつもいつも勝手なことばっかり言いやがって」

顔を憎憎しげに歪めて、長曾我部は吐き捨てるように言った。
呆然と、伊達がそれを見つめている間に、彼はさっと碇槍を拾い上げた。
じゃらん、じゃらんと、鎖が大きく揺れる。
彼が、怒りのせいで、動きが粗暴になっているのが良く分かった。
そのままバン!と勢い良く障子を開けると、彼は足音荒く何処かへといってしまった。

「…なんだってんだ?」

髪の毛をかき上げて、伊達は呟いた。



というネタ。も、面白いかな、と思って、あの、すみません。書きかけ。

なりちか。学園パラレル設定で。
ナリさんは先生です。チカさんは生徒。


「雨が止まぬな」
「ああ」
「……おい、傘は持っていないのか」
「んん」
「天気予報を見るという習慣をつけろ」
「あー」
「そこのコンビニにでも行って、傘を買って来い」
「ええ」
「何とか言ったらどうだ、この愚か者め」

と言いながらも、毛利は薄々気づいていた。この男子生徒、雨の日は奇妙にテンションが下がる。
いつもの快活な笑顔は何処へやら、陰鬱な空気が彼から発せられている。
地毛では大層珍しい透き通るような銀髪も、いつものように楽しげに跳ねる素振りを見せない。
常に行動を共にしている他の友人たちの姿も、そんな彼を気遣ってか、彼を放って置いていた。
そう、心配されて色々と善意を尽くされるよりも、放っておいて貰える方が有難いこともあるのだ。
――どうしたものか。
毛利は僅かに溜息を付き、再び口を開いた。

「雨が嫌いか」
「えッ」
「我も雨は好かぬが」
「ど――どうしてわかったんだよ、俺が雨嫌いだって」
「……見ていれば分かる。それと敬語を使え」

フンと鼻を鳴らせば、長曾我部は気まずそうに頭を掻いた。
それからふと、灰色の雲が覆う空を見上げて、目を細めた。
雨は止む気配も見せず、ただ冷たく地上をうつ。
当に下校時刻は過ぎているので、雨の音以外、そこには静寂しかなかった。
先ほどまでは色とりどりの傘の花が咲き乱れていたが、今は灰色の世界。
確かに、毛利もその景色は好きではなかった。
長曾我部を見習い、毛利も同じように景色を見つめていると、今度は長曾我部が口を開いた。

「俺、雨ダメなんスよね」
「そうだな」
「……なんていうか、雨の中にいると、独りぼっちになるような気がして」

その言葉に、ふと毛利は青年を見つめた。
まさか、そんな言葉が彼の口から飛び出すとは思わず。青年は酷く寂しそうだった。
そんな切ない表情を浮かべることなど、万に一度あるかないかの青年だと思っていたが。
心なしか、声も普段より幾分かトーンが低く。
己よりも頭一つ分背の高いはずの青年が、奇妙に小さく見えた。

「だから、俺、雨ダメなんです」
「――そうか」

言って、彼はまた黙った。沈黙が、その場を制した。
此処で彼に声を掛けてやるべきか、毛利は暫し葛藤したが、黙っておいた。
なんとも居心地が悪い、と毛利は思った。
彼の口から、こんな言葉を聞く日が来るとは思っていなかった。
そして、出来れば二度と聞きたくないような、重くて冷たい告白。

「……ああ、なんか、すいませんね、変なこと口走って」
「いや」
「やっぱ俺、雨の日になると変になるみたいです。伊達にも良く言われる」
「……そうか」
「あ、もう俺、帰ります」

言って、長曾我部は足元に置いてあったカバンを掴み、雨の中へと走り出そうとした。
が、一歩足を踏み出したとき、彼の長身はその場に停止した。
カバンを持っていない左手首を、毛利の左手がしっかりと掴んでいた。
急に後ろに身を引かれ、危うくバランスを崩しそうになり、俄かに彼はよろけた。
そして、相変わらず感情の読めない毛利に、「何すんですか」と言った。

「傘が無いのだろう」
「……ええ、無いですね」
「家は近いのか」
「あ――学生寮なんで、割と近いかと」
「そうか。では乗れ」
「……は?」
「車を出そうと言っている。学生寮の前の道なら、我の帰路だ」


++

取り合えず此処まで。
何か雨に弱いチカさんを書きたかったです。

……何だか、急に某海賊の王様を目指す物語の夢小説が書きたくなってきました。
何でだろう。
そういえば、ずっと旅行中に書きたかったネタ。
途中でブツンしてますけど、あとで書くかも、知れません。拍手とかで。
四国入手直後みたいな話。

坊ちゃん団子が出てきますが、まあ、時間軸はスルーして頂けると嬉しい。
あと何だか甲斐と四国が仲良しです。色々気にしない。



「ああ、やはり此方の団子は美味に御座る」
「そうか?そいつぁ良かった。たんとあるから、どんどん食えよな」

気前良く元親はそう言い、茶店の主人も嬉しそうに頷いた。
此処は四国の松山。最近になって、ようやく元親が手中に収めた土地である。
まだ戦いのあとが完全に癒えているわけではないが、やっと安定してきた。
農民たちもじきに田畑に手を付け始め、最近では子供たちが外を駆け回っている。

そんな頃に、真田幸村が訪ねてきたのだ。
武田信玄からの文を持ってきたわけでもなし、あの奇妙な忍びの影もなし。
では何をしに来たのだと聞けば、「団子を食べに参った」と。
その珍妙な答えに元親は頭痛がしたが、そういえば先日何かの折に告げたかもしれない。
「俺が松山を取ったら、団子でも食いに来いよ」と。
たかだか「団子」の約束を果たすべく、遥々信濃の国からやってきたというのか。

こいつぁ、とんだ大物だ。

偉く真面目で義理堅いとは聞いていたが、まさか此処までとは。
……嗚呼、あと、かなりの甘党だという噂もあるから、それも関係しているのか。
元親はこの青年をひどく気に入り、丁重にもてなしてやろうと思った。
彼が訪ねた日には盛大な宴を開き、特別の馳走を彼に振舞った。

それから松山で一番とされる団子屋に彼を連れて行き、存分に食べるよう促した。
プロフィール
HN:
空豆 青子
性別:
女性
職業:
学生
自己紹介:
バサラメインで雑食。
NLもBLも大好物です。最近勉強しなくちゃで半泣きです。

http://www35.atwiki.jp/kolia/
全力で支持
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