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織田VS長曾我部軍。
ちょっとグロい。あと光秀の目の色が紫とかになってます。何色でしたっけ…
エロく見えるように書きたかったけど、無理でした。
あと一切関係ないんですけど、某日和の妹/子さんとか曽/良君とかが罵り続けてくれるMADを見つけました。
聞いているうちにどんどん気分が良くなってきたんですけど、私ってやっぱりえむだったんですかね。
本当もう竹ポンの声は良いと思います。もっと罵って下さいィ
それにしてもあの漫画は本当に面白い。絶妙な師弟関係がたまらんです。
お題「ち」
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ザアザアと容赦なく降り注ぎ、地面を濡らし、溶かして、無に返す雨。
元親はその中に死んだようにうつ伏せていた。
大地を湿らすのは雨だけではなかった。鬼の流す大粒の涙も地面に染み込んでは溶けた。
たくさんの血が消えていった大地。たくさんの命が掻き消えた大地。
元親はそれを抱きしめるように、腕を広げ、それからぬかるんだ地面に爪を立てた。
嗚咽が漏れる。
声にならない嗚咽が漏れる。泣くまいと唇を噛む。
喉が締め付けられるように苦しい。目じりががんがんと熱い。目の玉のずっと奥が痛む。
呼吸さえもままならない。
たくさんの仲間がいなくなった。
『血のにおいがしますね』
あの男はさも楽しそうにそう言って笑った。バカのように楽しそうな笑顔だった。
悦びを感じているのだ。人を殺すことを至上の快楽としているのだ。
『貴方が苦しむ姿が見たい。貴方の仲間を殺したときが最も美しい』
しにがみだ、と元親は思った。
子供の頃に読んだ書物に登場する、しにがみにそっくりだった。恐ろしい姿だった。
雨を切り裂き、空を掻き、愛しい仲間たちの肉体に死神の鎌が食い込む。
真っ赤な記憶。元親の頬に鮮血が飛び散った。真っ白な頬にそれは良く映えた。
誰よりも残酷に男は笑った。気が狂っていると思った。
自分も殺されると思った。
殺されなかった。
それが何よりも最も恐怖とするものだった。
男の紫の瞳は雨の中で妖しく輝いた。男の舌が艶めかしく動いて、のろいの言葉を鬼に残す。
『私はまた貴方を苦しめに来ます。貴方の顔が見たい』
『貴方が愛しい』
『その恐怖と絶望に歪んだ姿を私に見せてください』
『貴方を愛している』
元親はもう何も考えられなかった。白濁した意識の中で、ただ愛しい仲間たちのことを思った。
うう、う、と言葉にならない声をあげたあと、鬼は「畜生」と吼えた。
その咆哮すらもかき消して、雨はざあざあとただ鬼の体を冷たく打ち付けるだけだった。